• プロが教える!インターンシップ先へのメールで伝えるお礼の書き方
公開:2023/12/24  更新:2024/02/23

プロが教える!インターンシップ先へのメールで伝えるお礼の書き方

インターンシップで企業にお礼を伝える伝え方。今後の関係性を良好なものにするためにも、その一通のメールに好印象を感じてもらう方法について解説。
インターンシップ参加のお礼メール

インターンシップ終了後のメールでのお礼は、その短期間で学んだことへの敬意、インターンシップ先との関係構築、そして将来のチャンスをつかむための初めの一歩かもしれません。
この記事では、その重要性と具体的な書き方をプロの視点から解説します。
また、メールのエチケットや具体的な例文も紹介。あなたの感謝の気持ちを適切に伝えるのに役立つ情報を提供します。

1. インターンシップでメールのお礼が必要な理由

誰もが一度はインターンシップの経験をする中で、インターンシップ先へお礼メールを送ることの重要性を感じたことでしょう。
しかし、その背後にある理由は具体的に理解しているでしょうか?
本章では、以下の3つの視点から、なぜインターンシップでメールのお礼が重要とされているのかを解説します。

・社会人としてのマナー
・インターンシップ先との良好な関係を築くため
・将来への布石

社会人としてのマナー

まず、社会人としての基本的なマナーとして、感謝の気持ちを伝えることが求められます。
これは、他人が自分のために時間や労力を使って行動してくれたことへの尊敬と感謝の意を示すためです。
一方で、感謝の気持ちをメールで伝えることは、その人に対する敬意を示すだけでなく、自分自身のプロフェッショナルな姿勢をアピールする機会にもなります。
どうしても、お礼をするのを面倒に感じたり、忘れてしまったりするという方もいると思いますが、やっておいたほうがいいと感覚的に思うときは、相手もお礼が来るかどうかを気にしているものです。
その一時の面倒という理由で、後々大きなダメージを受けないよう、手間を惜しまずお礼を言うようにしてください。

インターンシップ先との良好な関係を築くため

インターンシップ先へのメールでのお礼は、関係築きの重要な一環です。
インターンシップは一時的な関係であっても、後々の社会人生活に影響を与える可能性があります。
その一方で、具体的な感謝のメッセージを送ることで、メンバーや上司と良好な関係を長期的に維持するための基礎を築くことができます。

将来への布石

最後に、インターンシップでメールのお礼を送ることは、将来への良い布石となります。
実際、多くの企業では、インターンシップを通じて優れた人材を探し、その後の採用活動に結びつけることを期待しています。
そのため、お礼のメールは自分のことを良い意味で記憶に残してもらい、ポジティブな印象を与えるための非常に有効な手段となります。
しかし、お礼を打算的に捉えると、相手には見え透いてしまうため、純粋にお世話になったことへの感謝という気持ちで、メールをすることが大切です。

2. メールで伝えるお礼の書き方:基本的な構成

メールでお礼を伝えるためには、どのようなことを意識すべきかについて解説しましょう。基本的な構成として、次の4つが挙げられます。

宛名

メールの宛名の書き方は非常に重要です。メールの宛名は、メールを受け取る人の氏名を含めて送付するのが一般的です。
ここでは、「株式会社〇〇 〇〇様」などと書くと良いでしょう。
その際に間違っても会社名や個人名を間違えないようにしてください。
また、よくあることとして、役職に様をつける方がいますが、通常役職は敬称であるため、様はつけなくても失礼には当たりません。
人事部長様という書き方は間違っているといえます。
しかし、呼び捨てにするのも失礼にあたると心配になる方は、「株式会社〇〇 人事部長 〇〇様」よいう記載にすれば、より丁寧に見えます。

挨拶

挨拶は、メールの始めに書くことで、自分の名前と自分が何を伝えたいかを示します。
この部分で、自分がインターンシップ生であることを明記してください。
例えば、「私、太郎は、昨日まで〇〇部署のインターンとして参加させていただきました。」などと具体的に書くことが推奨されます。

お礼の内容

お礼の内容の中では、具体的に何に対して感謝しているのかを書くことが重要です。
たとえば、「〇〇業務を任せていただいたこと」や「〇〇について教えていただいたこと」など、具体的な事例を挙げることが推奨されます。
また、それによって自身が何を感じたのがという視点で記載することで、より自分が感謝している内容について具体的に伝わり、好印象となります。
逆に抽象的な表現だと、社交辞令で書いているというように見せるため、実際の体験を通して感じたことを記載するようにしましょう。

結びの言葉

メールの結びは、お礼の言葉を再度述べ、自分が今後もその企業と良い関係を築きたいという意思を示す場所です。
「今後とも宜しくお願い致します」や「引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」といった言葉で締めくくり、誠意を示しましょう。
また、より相手にとって喜ばれる書き方として、「よろしくお願いします」という表現よりも「していただければ幸いです」という書き方があります。
あまり意識していない社会人もいますが、大きな違いとして、「お願いします」というのはこちらの一方的な要望ですが、「していただければ幸いです」という表現は、相手に判断を委ねている形になります。
小さな差異ですが、こうしたちょっとした気配りが出来るかどうかが結果的に大きな違いにつながることもありますので、皆様が意識すればすぐ改善できることとして、知っておいて損はありません。

3. メールで伝えるお礼の書き方:内容について

インターンシップの経験を積む中で、様々な人たちとのコミュニケーションも重要となります。
シンプルなお礼だけではなく、具体的な自身の経験にとってプラスになったことや、今後のことについてより詳しく記載することで、印象はさらに良くなります。
以下を参考にしながら、より好印象のメールを作成してみましょう。

3.1 インターンシップの経験を具体的に伝える

インターンシップの間に得た経験や学びについて具体的に述べることで、あなたがそれぞれの経験から何を学べたか、どう成長したかを具体的に示すことがポイントとなります。
例えば、「〇〇のプロジェクトでの経験から、プロジェクトマネジメントの重要性をより深く認識しました」や、「△△部署での実際の業務を通じて、仕事のスピード感と正確さの両立の重要性を感じました」といった具体的な表現を用いると良いでしょう。

3.2 自分が学んだことを挙げる

次に、自身がインターンシップ期間中に学んだことについても触れてみましょう。
これらに言及することで、あなたが自己成長への意識を持って活動していたことを示すことができます。
その際には、「その経験から、私は〜〜を学びました」という形で述べると相手に伝わりやすいです。
事象そのものを学んだということ以上に、考えや思いなど「ヒト」にフォーカスした部分で学んだということをかけば、より相手に好印象を与えます。

3.3 素直な気持ちを述べる

最後に、感謝の気持ちを伝えることを忘れてはいけません。素直な言葉で書くことが大切です。
「このインターンシップで得られた貴重な経験に感謝しています」や、「皆様のおかげで多くの学びがあり、感謝の気持ちでいっぱいです」など、あなたの言葉で心からの感謝の気持ちを伝えてみましょう。
先ほど記載しているとおり、素直な気持ちで書くことを忘れずに、打算的な考えで記載しないように注意しましょう。
少なくとも、相手は皆さんより社会経験を積んでいる先輩であり、すぐに見破られてしまうと考えるようにしてください。

4. メールのエチケット

お礼のメールを送るタイミングは、インターンシップが終了した直後が理想的です。
それにより、受け取り側はあなたが自己反省を積極的に行い、感謝の気持ちを持っているという印象を持つでしょう。
通常は、インターンシップ最終日の終了後、24時間以内にメールを送ることを推奨します。

5. プロが教える、具体的なメールの例文

それでは、ここではプロが実際に書き綴る、インターンシップ先へのお礼メールの例文を具体的に見ていきましょう。
ここで示す例文は、「2. メールで伝えるお礼の書き方:基本的な構成」と「3.メールで伝えるお礼の書き方:内容について」で説明したポイントを踏まえ、具体的な場面に即して書かれています。

5.1 実践例1:一週間のインターンシップ終了後

ある一週間のインターンシップが終了し、その感謝の気持ちを伝えるメールの具体例です。
件名:素晴らしいインターンシップの機会をいただき、ありがとうございました

〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様

先日は一週間に渡るインターンシップにおいて様々な機会と経験をさせていただき、大変ありがとうございました。
一週間の間に得た多くの経験のの中で、相手目線から見てどう見えるかといった視点をアドバイスくださり、今後の自分にとって、忘れてはいけないポイントだと、強く感じました。

また、〇〇プロジェクトの一端を担当させていただき、〇〇業務についても、スケジュールを逆算して対応するなどの考え方を学ぶことができたことは、私にとって貴重な経験となりました。

これからも、貴社の益々のご発展と、〇〇様の更なるご活躍をお祈り申し上げております。
再度、貴重な機会をいただき、心から感謝申し上げます。

今後お世話になることもあろうかと思いますが、その際には頂いたアドバイスを元に貢献できればと思いますので、
その際は、また一緒にお仕事をさせていただければ幸いです。

〇〇

5.2 実践例2:特定の業務を任された後

特定の業務を任され、その経験を通して多くを学べた場合のメールの具体例です。
件名:〇〇業務について学ばせていただき、感謝申し上げます

〇〇部 〇〇様

この度は、〇〇業務を任せていただき、大変ありがとうございました。
仕事を通じて、〇〇の業務遂行に必要なスキルに加え、伝え方の大切さを学ばせていただき、非常に大きな学びと成長の機会となりました。

私が担当させていただいた〇〇業務については、結果的に〇〇という成果を出すことができ、それが〇〇プロジェクトの進行に寄与できたことを大変嬉しく思っております。

良い経験をさせていただき、心から感謝しております。
今後同じ業務に従事させていただく機会がありましたら、改めてご連携いただければ幸いです。

〇〇

6. まとめ

インターンシップ経験を持つ者として、メールでのお礼は最も重要な一部です。
適切なメールのエチケットを守りながら、感謝の気持ちを適切に伝えることで、イメージを良くすることができます。
これはあくまで例であり、最終的には自分自身を表現することが重要です。
また、学生という立場であり、あまり堅苦しい表現よりも平易で思いが伝わる文章のほうが、印象がよくなりますので、
これらを参考に、あなた自身の言葉でお礼のメールを書き、インターンシップの経験を最大限に活用しましょう。

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