• 何かを言い訳にしていない?長期インターンシップと学業の両立
公開:2023/12/23  更新:2024/03/10

何かを言い訳にしていない?長期インターンシップと学業の両立

長期インターンシップに参加する時間が確保できない。学業との両立をどうするかを、わかりやすく解説します。時間の使い方を制する人が人生を制する。
長期インターンシップと学業の両立

1. インターンシップと学業をどう両立するか

大学生活は自由だからこそ、多くの時間を取り巻くインターンシップ、講義、クラブ活動との共存が求められます。
これらは全て個々にとっては大切な要素でありながら、同時に学生自身の時間やエネルギーを分散させてしまう可能性もあります。
しかし、これらの要素を適切に統合した上でバランスの良い大学生活を実現していくことを目的に、長期インターンシップにも積極的に参加するのがベストです。

とはいえ、学生さんの多くは、アルバイトはシフトで自由に時間を決めれそうだけど、長期インターンシップになると、平日に毎日行かなければいけないというイメージの方も多いのではないでしょうか。
実際にやる前に「忙しいから無理」と感じる学生さんも多いと思います。

しかし、実際には長期インターンシップに掲載している企業さんの多くは、皆さんが学生であり、学業が優先であることを理解しています。
そのため、日程などに融通を利かせてくれることが多いです。
また、講義についても、水曜日と金曜日の午後は講義がないといったパターンも多いと思いますので、それを下に組むこともできますし、中には土曜日に仕事があるという企業様もあるため、上手くやりくりしながら、参加することが大事です。
以下に、それぞれの要素や重要性、両立するためのポイントをご紹介します。

1.1 大学生活とその要素

大学生活は、高校生活とは大きく異なります。自分で時間を管理し、多くの選択を自身で行わなければならない自由さがあります。
その中でも大学生活の重要な4つの要素: インターンシップ、 講義、 クラブ活動があります。
これらは全て個々にとっては大切な要素でありながら、同時に学生自身の時間やエネルギーを分散させてしまう可能性もあります。

1.2 要素の両立の重要性

各要素の価値を理解しながら、それらをうまく組み合わせ、行き来することで、学生は大学という社会の一部としての自己成長と社会適応力を身につけることができます。
それぞれの要素がそれぞれの価値を持ち、一方が他方を排除するものではなく、互いに助け合い、補完する存在だと実感することが大切です。

2. 学業とクラブ活動の重要性

大学生活は、就職活動や独学のためにインターンシップに参加したり、自分のスキルを磨くために学業やクラブ活動に参加することが一般的です。

2.1 学業の役割

まず、大学の講義では、専門的な知識を広く深く学ぶことができるのが最大の利点です。例えば、経済学部の学生がマクロ経済学の講義を受ければ、国家経済全体の視点から物価や雇用、財政政策などを理解することができます。これらの知識は、今後、企業で働く上で非常に重要となるでしょう。

また、講師から直接専門的な知識を学べることも重要な利点です。専門家から直接指導を受けることで、深い理解を得ることが可能です。

2.2 クラブ活動の効果

一方、大学のクラブ活動は、社会経験を積む良い機会です。
実際の現場で経験することは、他では学べない実践的なスキルや、人間関係をどう築いていくかといった社会性を学ぶことができます。
また、さまざまな年齢やバックグラウンドの人々と協力して目標達成に取り組むことは、仕事をする上でも必ず役立つ経験となるでしょう。

クラブ活動で得られるスキル 具体的な例
コミュニケーションスキル クラブメンバーとの円滑なコミュニケーションを通じて得られます。
リーダーシップスキル クラブのリーダーとして活動する中で培われます。
問題解決能力 具体的な活動の中で問題が生じたときにどのように対処するかを学びます。
講義により、専門的な知識を習得すると共に、クラブ活動で経験を積むことで、より幅広いスキルセットを身につけ、インターンシップにおける実践力を高めることができます。

3. 無理なく両立するためのポイント

3.1 そもそも何のためにインターンシップをやるのか

「面倒」と感じる方もいるかもしれませんが、アルバイトと違い、「会社を知り、自分を知り、自分の強みを活かし、社会人になった時に、活躍出来る仕事や会社を探すために、長期インターンシップ」をするという目的を考えれば、十分に価値があります。
しかし、長期インターンシップに参加するにあたり、現実には様々な課題が存在します。

・インターンシップ先までの通勤時間が長すぎる
・講義と講義、部活動の1時間程度の隙間時間でインターンシップを入れようとしている
・朝から夕方近くまで、講義や研究がびっしり入っている
・すでに就職活動が始まっている

これらのケースでは、長期インターンシップをやることで、それ以外に影響が及ぶため、オススメはしづらいところになります。

ただ先ほどご案内したとおり、社会人として働き出してから、適性を知ってからやり直そうと思っても、やり直しは簡単には効きません。
後悔しないためにも、キャリア形成に必要なインターンシップ、大学生活の一部である講義とクラブ活動など、これら多岐にわたる活動を無理なく両立させ、成果を出すためには何が重要なのか。以下にそのポイントを詳しく解説します。

3.2 タイムマネジメントの重要性

まず第一に心掛けたいことが、効率的な時間の使い方、すなわちタイムマネジメントです。時間は誰にでも平等に与えられていますが、それをいかに活用するかで結果が大きく異なります。

スケジュール作成の基本

効果的なタイムマネジメントの基本は、きちんとしたスケジュールの作成から始まります。一日の活動を時間帯ごとに分け、何を行うべきか明確にすることで、行動が目的的になります。
また、講義やクラブ活動、インターンシップの重要な日程は早い段階でスケジュールに組み込んでおくことが大切です。

スケジュールの見直し

そして、作成したスケジュールは一度作ったら終わりではなく、定期的に見直すことも大切です。スケジュールの見直しは時間の無駄を削減し、自分自身の時間の使い方に対する理解を深めます。
移動時間や場所なども、実際の活動に割く時間を奪ってしまうため、移動時間を考慮したり、関連する事柄を同時に行うなどの工夫により、より効果的に時間を活用でき、スケジュールを見直ししやすくなります。

3.3 プライオリティの設定

次に重要なことはプライオリティの設定です。すべての活動をこなすことが難しい場合、どの活動に重きを置くかを明確にすることが大切で、これにより取り組むべき活動に集中できます。
特に、時間は有限であることを考えれば、やることを決めるより、やらないことを決めることが最も大事になります。
無駄な時間や、人と付き合う時間は大学の4年間ではほとんど確保できないと考えれば、講義の隙間時間などを如何に活用するかなど、工夫ができるようになります。

3.4 自己管理のスキル

最後に、活動を両立させる上で欠かせないのが、自己管理のスキルです。それはメンタルマネジメントとフィジカルマネジメントの二つから成り立っています。

メンタルマネジメント

インターンシップや講義、クラブ活動といった様々な活動に取り組む中で生じるストレスを適切に管理し、自分自身の心の健康を保つ能力がメンタルマネジメントです。思考のクリアさを保つことで視野が広がり、解決策が見やすくなります。

フィジカルマネジメント

一方のフィジカルマネジメントは、身体の健康を管理する能力のことです。体調管理や良質な睡眠、バランスの良い食事など、身体の健康を維持することで活動への集中力やパフォーマンスを高められます。

4. 両立の事例紹介

両立の極意を具体的に理解するため、今回はインターンシップ、講義、クラブ活動を見事に両立させた学生とその専門家の事例を紹介します。

4.1 実際の学生インタビュー

東京大学の4年生、山田太郎さんの事例から見ていきましょう。山田さんはビジネスコンサルタントを目指し、トップ企業のインターンシップに参加しながら経済学部の講義とサッカー部の活動を両立しています。

講義とクラブ活動

インターンシップと同時並行で、山田さんは講義とサッカー部の活動も両立しています。
彼の適応策は、時間管理と優先順位の明確化です。
その結果、サッカー部では主将としてチームを牽引し、また学業でも優秀な成績を収めることができています。

4.2 専門家からのアドバイス

山田さんのように多面的な活動を両立するためには専門家のアドバイスが有益です。
ここではキャリアコンサルタントのアドバイスを紹介します。

タイムマネジメントの重要性

これらを両立させる上で”時間の使い方の工夫”が重要だと語っています。何にどれだけの時間を割くかを明確にし、それに従って行動することで、質の高い活動を維持することが可能になるとのことです。 実際に、長期インターンシップを利用する場合においても、何を目的とするかを明確にししたうえで、選定することも大事です。 実際に、複数の会社を長期インターンシップで利用した場合においても、すべての目的を達成するためには、それ相当の時間が必要となります。 漠然と選定すると、場合によっては、目的を果たしてないケースもでてきます。 学業、クラブ活動、長期インターンシップのどんな活動であっても、目的を考え、取り組むことを前提としてください

自己管理のスキル

さらに、”自己管理のスキル”も強調しています。
これは、自分自身の状態をきちんと把握し、必要に応じて休むことや、効率的に勉強時間を確保するための方法など、自身のパフォーマンスを最大限に高めるためのスキルです。
これらのアドバイスは、講義とクラブ活動、インターンシップの両立だけでなく、より広い視点での自己管理にも役立つ内容となっています。

5. まとめ

インターンシップ、講義、クラブ活動を無理なく両立する秘訣は、効果的なタイムマネジメントと自己管理にあります。
事例紹介からも学び、毎日のスケジュール作成と見直し、優先順位の設定に心掛けてください。
また、時間の確保が難しいと感じたときは、何のために長期インターンシップをするのかを改めて考え、優先順位の再検討を行い、取り組み可否を検討しましょう。

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